お知らせ

再生コンクリートの耐久性を確認するための供試体を作製しました

平成28年3月、国土交通省から「コンクリート副産物の再生利用に関する品質基準」が公表されました。

この品質基準で、再生粗骨材を用いたプレキャスト鉄筋コンクリート製品は、凍結防止剤を散布する地域は適用外とされており、東北地方では事実上使用できないことになっています。そこで、北辻代表幹事および金子代表幹事補佐が東北地方整備局ならびに土木研究所に働きかけ、耐久性を確認する試験を行うこととなりました。

平成28年9月14日、ダイイチ社善徳工場において、東北地方整備局東北技術事務所ならびに土木研究所からも立ち会いいただき、供試体を作製しました。作製した供試体は、円柱供試体(圧縮強度試験用、塩分浸透試験用)角柱供試体(塩水凍結融解試験用)平板試験体30×30×10cm(塩水凍結融解スケーリング試験用)です。

また、配合は比較用普通コンクリート、再生粗骨材20%置換のもの、再生粗骨材100%置換でフライアッシュを添加したもの、再生粗骨材100%置換で高炉セメントB種を用いたもの、および、それぞれ2種類の再生粗骨材を用いた7配合です。また、塩分浸透試験と塩水凍結融解試験は土木研究所(筑波)で、塩水凍結融解スケーリング試験は寒地土木研究所にて行う予定になっております。
供試体作製にあたり、希久多工業社、栗本鐵工所社、東栄コンクリート工業社、岩手ハネダコンクリート社にご協力をいただきました。