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令和3年度定時総会を開催いたしました

令和3年7月16日(金)仙台市中小企業活性化センターにおいて、令和3年度定時総会を開催致しました。総会には、遠藤顧問、北辻会長、本会会員10社11名(ほかに、委任状出席8社)が出席されました。

定時総会では、令和2年度の事業について、北辻会長から、鉄鋼スラグ入り漁礁ブロックの開発研究、凍結防止剤散布地域における再生骨材コンクリートの有効利用技術の開発に関する共同研究、さらに資源循環コンソーシアムと連携したフライアッシュの利活用に関する活動状況が報告されました。
続いて、収支決算書の説明、会計監査報告が行われ、令和2年度事業、決算について承認されました。また、令和3年度の事業計画について、新田幹事から、令和2年度からの継続した活動を中心に事業を実施していく旨、説明が行われ、続いて、収支予算については事務局より、多くの繰越金があることから、今年度に限り、年会費を3万円とする提案があり、事業計画並びに予算案が承認されました。
役員改選では、会計監事は複数が望ましいということで、恵和興業社の宮崎幹事に会計監事になっていただくこととされました。
閉会の挨拶で、遠藤顧問から、コロナ禍においても研究会活動を継続しているので、落ち着いたら、国交省などへの対外的な働きかけを行うよう激励がありました。

定時総会終了後には、第一印象研究所 代表 杉浦永子講師から「アンガーマネジメント&ペップトーク」サブタイトル-感情をマネジメントし職場の生産性を高める技術-と題した講演(研修)を伺いました。アンガーマネジメントは1970年代にアメリカで生まれた怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングとのことです。
今回の講演では、怒りの正体およびそのメカニズムを教えていただき、実際のトレーニング(グループ討議)も実施いただきました。
ペップトークもアメリカのスポーツ界で生まれ、短く、分かりやすく、肯定的に相手をその気にさせる言葉かけだそうです。現在では、スポーツ界に限らず、ビジネス分野、教育分野、家庭でも広く応用されているとのことです。短時間で相手のモチベーションをアップし、成果を生み出すショートスピーチ「ペップトーク」により、職場の生産性を高めていただきたいとのお話でした。コロナ禍でのイライラ解消に、貴重なお話を伺うことができました。最高のペップトークは『ありがとう』とのこと。(R03-7-21)

令和2年度定時総会を開催しました

令和2年7月17日(金)仙台市戦災復興記念館において、令和2年度定時総会を開催致しました。総会には、遠藤顧問、北辻会長、本会会員9社9名(ほかに、委任状出席7社)が出席されました。

定時総会では、平成31・令和元年度事業、収支決算並びに会計監査報告、令和2年度事業計画・収支予算案が原案通り承認され、コロナ禍の中、感染防止に努めながら、令和2年度事業計画に基づき研究会事業が行われることとなりました。
閉会の挨拶で、遠藤顧問から、研究会も10年の活動を経て、様々な成果が生まれているので、今後、これらの成果を使っていただくために、特に国交省への働きかけを強めるようアドバイスがありました。

総会終了後には、北辻先生並びに金子副会長から、最近のRMPC研究会の活動状況が報告されました。北辻先生からは、海草・海藻が二酸化炭素を吸収する「ブルーカーボン」機能が注目されており、今後、生態系を育むのに適した防波堤の整備などが進められていくとの情報提供がありました。
また、磯焼け対策用漁礁ブロックの開発について、岩手県の海底並びに宮城県の海底に設置したブロックの調査状況が報告され、宮城県では移植したアラメの生長を継続調査し、岩手県では移植したコンブ(1年草)の生長を確認する予定とのことでした。
さらに、北辻先生が代表を務める資源循環コンソーシアム、循環資源活用検討部会のプレキャストコンクリートWG並びにフライアッシュWGと連携して実施しているプレキャストコンクリート製品におけるフライアッシュの利活用についての実験の状況について、研究の背景や室内試験の結果について説明が行われました。

金子副会長からは、共同研究「凍結防止剤散布地域における再生骨材コンクリートの有効利用技術の開発」について、報告されました。この共同研究は、土木研究所、寒地土木研究所、東北技術事務所、宮城大学が参加して、凍結防止剤散布地域における再生骨材コンクリート製品に求められる性能を整理して、使用する再生骨材の品質や配合と耐凍害性を明らかにし、再生骨材コンクリートの有効利用を図ろうとするものです。
これまで、7回の会議が開催され「プレキャストコンクリート製品への再生骨材の有効利用に係わるガイドライン」の作成と東北地方整備局での「再生粗骨材Mを利用したプレキャストコンクリート製品の適用に関する特記仕様」の準備を行っている段階で、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、作業が中断しているとの報告がありました。
最後に、北辻先生から、コンクリートに関して、石灰石骨材の溶脱についての話題提供もありました。(R02-7-22)

磯焼け対策ブロックを海中に仮設置

当研究会では、資源循環コンソーシアム 循環資源活用検討部会 スラグWGと連携して、磯焼け対策としての鉄鋼スラグ入り漁礁ブロックの開発研究を行っています。この漁礁ブロックは、本体部に鉄鋼スラグとキレート剤としてのクエン酸を混合したものを充填し、ポーラス部を設けたコンクリートふたを接合したものです。

一昨年に七ヶ浜町海域、昨年には釜石市海域に試験敷設し、経過観察を実施中です。
七ヶ浜町に試験設置したブロックでは、鉄分の上昇、固定した海藻の生長、貝類の付着等、一定の効果が確認されたため、新海域で再度実験を行うこととなりました。

これまで、ダイイチ社にて6基のブロックを製作いただき、令和2年4月25日(土)ブロックの搬入、海藻の固定、漁港内への海中仮設置を行いました。近日中に試験海域への搬送、本設置を行う予定です。
搬入、仮設置にあたり、ダイイチ社、アベゼン社、東栄コンクリート社にご協力いただきました。(R02-4-27)

令和元年度中間報告会を開催

令和2年2月7日(金)仙台市戦災復興記念館において令和元年度RMPC研究会中間報告会を開催いたしました。報告会には、遠藤顧問並びに北辻会長をはじめ、17社20名の皆様に参加いただきました。

前半は、最近のRMPC研究会の活動状況について、金子副会長から、共同研究「凍結防止剤散布地域における再生骨材コンクリートの有効利用技術の開発」について、報告されました。
この共同研究は、土木研究所、寒地土木研究所、東北技術事務所、宮城大学が参加して、凍結防止剤散布地域における再生骨材コンクリート製品に求められる性能を整理して、使用する再生骨材の品質や配合と耐凍害性を明らかにし、再生骨材コンクリートの有効利用を図ろうとするものです。これまで、7回の会議が開催され「プレキャストコンクリート製品への再生骨材の有効利用に係わるガイドライン」の作成と東北地方整備局での「再生粗骨材Mを利用したプレキャストコンクリート製品の適用に関する特記仕様」の準備を行っているとの説明が行われました。
また、北辻先生が代表を務める資源循環コンソーシアム、循環資源活用検討部会のプレキャストコンクリートWG並びにフライアッシュWGと連携して実施しているプレキャストコンクリート製品におけるフライアッシュの利用についての実験の状況について報告が行われました。このフライアッシュ混合実験については、研究の背景や室内試験の結果等について北辻会長からも補足説明が行われました。

続いて、北辻会長から、鉄含有量の多い製鋼スラグにクエン酸を加え、ポーラスなふた板で、海藻類の成長に必要な鉄分を制御しながら供給する漁礁ブロックの試作について説明が行われました。昨年、七ヶ浜海域に設置したブロックの周囲の海水の分析結果から鉄分が供給されていること、そして固定した海藻の生長も確認されていること、さらに今年度は岩手県釜石市海域に設置して追跡調査中であることも報告されました。

最後に、COP25で話題となった「ブルーカーボン」に関して、NHKでも紹介された、北海道泊村での取り組みについて、日本製鉄株式会社 スラグセメント事業推進部 市場開拓室 主幹 木曽栄滋氏から「鉄鋼スラグ製品による海の森づくり」と題した特別講演を伺いました。
当研究会でも検討している磯焼け対策ブロックと同じスラグ製品を活用した取り組みが磯焼け対策と同時に地球温暖化対策にもつながるという貴重なご講演を伺うことができました。(R02-02-26)

令和元年度定時総会を開催いたしました

令和元年6月27日(木)仙台市戦災復興記念館において、令和元年度定時総会を開催致しました。総会には、北辻会長、本会会員15社17名(ほかに、委任状出席5社)が出席されました。

定時総会では、平成30年度事業、収支決算並びに会計監査報告、令和元年度事業計画・収支予算案が原案通り承認され、令和元年度事業計画に基づき研究会事業が行われることとなりました。
また、役員改選が行われ、これまでの役員はすべて留任とされ、新しい幹事に恵和興業社 宮崎秀喜氏が推薦され、会社の了承が得られ次第、就任することとされました。

今回は、総会終了後に、金子副会長から、研究会活動報告として、再生粗骨材を材料としたコンクリート製品の暴露試験の現在の状況について報告されました。この暴露試験は、土木研究所、東北地整、宮城大学が参加して行っている共同研究「凍結防止剤散布地域における再生骨材コンクリートの有効利用技術の開発」の一環として行われているものです。

続いて、北辻先生から、鉄イオンを供給するスラグ活用漁礁ブロック(磯焼け対策ブロック)について説明が行われました。海水の分析結果から鉄分が供給されていること、そして、固定した海藻の生長も確認されているとの報告がありました。
また、再生紙製造の残渣のペーパースラッジの利活用について、フッ素の不溶化が課題であったが、エトリンガイトがフッ素を固定する可能性があるとの最近の話題が紹介されました。
また、コンクリートに関して、石灰石骨材の溶脱についての話題提供もありました。

総会、講演会終了後には、情報交換会が行われ、遠藤顧問にも参加いただきました。(R01-7-4)

 

平成30年度中間報告会を開催

平成30年12月18日(火)仙台市戦災復興記念館において平成30年度RMPC研究会中間報告会を開催いたしました。報告会には、北辻会長をはじめ、15社21名の皆様に参加いただきました。

最初に、金子副会長から、共同研究「凍結防止剤散布地域における再生骨材コンクリートの有効利用技術の開発」について、報告された。この共同研究は、土木研究所、寒地土木研究所、東北技術事務所、宮城大学が参加して、凍結防止剤散布地域における再生骨材コンクリート製品に求められる性能を整理して、使用する再生骨材の品質や配合と耐凍害性を明らかにし、再生骨材コンクリートの有効利用を図ろうとするものです。
当研究会では、この共同研究の一環として、再生粗骨材を材料としたコンクリート製品を凍結防止剤を散布する箇所に設置し、凍結防止剤散布の影響によるコンクリート製品の劣化について評価を行うため、現道へコンクリートふたを設置し、暴露試験を行っています。この暴露試験の現在の状況及び今後の追跡調査の予定などについて説明が行われました。

続いて、北辻会長から、鉄含有量の多い製鋼スラグにクエン酸を加え、ポーラスなふた板で、海藻類の成長に必要な鉄分を制御しながら供給する漁礁ブロックの試作について説明が行われた。すでにダイイチ社で試作品が完成し、アベゼン社で海洋(七ヶ浜)への敷設方法を検討中との報告があった。

最後に、前述の漁礁ブロックが磯焼け対策の一助になることが期待されることから、国立研究開発法人 水産研究・教育機構 東北区水産研究所 宮古庁舎 八谷光介 主任研究員から磯焼けについて、基礎的なお話を伺った。
水産庁の磯焼け対策ガイドラインによると、磯焼けとは、「浅海の岩礁・転石域において、海藻の群落(藻場)が季節的消長や多少の経年変化の範囲を越えて著しく衰退または消失して貧植生状態となる現象」と定義されているとのことで、海藻に関する基礎的事項、藻場の重要な役割について、説明を伺った。
磯焼けの原因を特定し、対策を講ずることは難しいとのことであるが、今回のリサイクル材を活用したコンクリート関連製品が一助となることを期待したい。(H30-12-25)

平成30年度定時総会を開催しました

平成30年6月28日(木)仙台市男女共同参画推進センター エル・ソーラ仙台において、平成30年度定時総会を開催致しました。総会には、遠藤顧問、北辻会長、本会会員19社21名(ほかに、委任状出席3社)が出席されました。

定時総会では、平成29年度事業、収支決算並びに会計監査報告、平成30年度事業計画・収支予算案が原案通り承認され、平成30年度事業計画に基づき研究会事業が行われることとなりました。最後に、遠藤顧問からご挨拶をいただきました。

総会終了後には、国立研究開発法人土木研究所先端材料資源研究センターの片平 博氏から、「再生骨材コンクリートの塩分環境下における耐凍害性評価」と題して、現在当研究会でも協力している再生粗骨材Mを用いたコンクリートの耐凍害性の検討の現状及び今後の研究の狙いについてご講演をいただきました。(H30-7-6)

現道暴露試験、2シーズン目の状況を調査しました

当研究会では、東北地方整備局、土木研究所、寒地土木研究所と連携して、再生粗骨材を材料としたコンクリート製品を凍結抑制剤を散布する箇所に設置し、凍結抑制剤散布の影響によるコンクリート製品の劣化について評価を行うため、現道へコンクリートふたを設置し、暴露試験を行っています。

設置した側溝ふたは、再生粗骨材を用いないもの、再生粗骨材置換率20%のもの、再生粗骨材置換率100%でフライアッシュを添加したもの、再生粗骨材置換率100%で高炉セメントB種を用いたものの4種類です。

設置箇所は、国道13号(米沢市万世町刈安)国道46号(雫石町橋場)国道45号(八戸市内)の3箇所で、平成28年11月に設置しております。
平成30年3月29日・30日の両日、2シーズン目の状況について北辻会長、金子副会長、事務局で調査致しました。また、高炉セメントによる影響を確認するために平成29年に敷設した、再生粗骨材を用いない高炉セメントコンクリート製ふた板についても併せて調査致しました。

調査結果については取りまとめ中ですが、再生粗骨材に起因すると思われる劣化状況は、いまのところ確認されておりません。(H30-4-3)

平成29年度中間報告会を開催

平成29年12月14日(木)仙台市戦災復興記念館において平成29年度RMPC研究会中間報告会を開催いたしました。報告会には、遠藤顧問ならびに北辻会長をはじめ、16社27名の皆様に参加いただきました。

最初に、金子副会長から、再生骨材コンクリートの耐久性試験について、凍結抑制剤散布の影響によるコンクリート製品の劣化について、今年度も継続して調査を行うため、3設置箇所の積雪前の状況を確認した結果が報告された。今年度は、高炉セメントによる影響を確認するために製造した暴露試験用のふたを、東北技術事務所の協力を得て、新たに敷設いただいたことも報告された。

続いて、(国研)土木研究所 寒地土木研究所 耐寒材料チームの野々村佳哲氏から、再生粗骨材を用いたコンクリート供試体で塩水湛水の凍結融解による表面剥離抵抗性を、ASTM C672スケーリング試験によって評価した結果が報告され、300サイクルまでの長期耐久性についても、良好なスケーリング抵抗性を示したとのことであった。
今年度、新たに作製した試験体の50サイクルまでの結果について、セメント種が支配的要因で、フライアッシュ<普通<高炉の順でスケーリングが大きくなるのは昨年と同じ傾向であること、1日水中養生の効果は明確でないこと、スケーリング量が昨年に比べ5倍程度に増大しているが原因は不明であること、などの報告が行われた。

最後に、再生骨材コンクリート普及連絡協議会の柴谷会長から、コンクリートリサイクルへの取り組みの経緯に関する講演が行われた。コンクリートのリサイクルを考えなければならないと各機関・団体が基準づくりを始めてから、JIS制定まで約30年かかっていること、近年ようやく再生骨材の使用について認知さて来ていること、その中でJISA5022(再生骨材コンクリートM)の改正作業が行われており、そのポイントについて説明が行われた。国の建築・土木の動きから、地方自治体へも波及しており、東京オリンピックを機にさらに普及させたいとの抱負を述べられた。(H29-12-26)

現道に設置した暴露試験用ふたの積雪前の状況を確認しました

当研究会では、土木研究所及び東北技術事務所と連携して、再生粗骨材を材料としたコンクリート製品を凍結抑制剤を散布する箇所に設置し、凍結抑制剤散布の影響によるコンクリート製品の劣化について評価を行うため、現道へコンクリートふたを設置し、暴露試験を行っています。

今年度も継続して劣化について調査を行うため、金子副会長と事務局で写真撮影を行い、積雪前の状況を確認しました。
また、今年度は、高炉セメントによる影響を確認するために製造した暴露試験用のふた板を、東北技術事務所の協力を得て、新たに敷設していただきました。(H29-12-4)

再生コンクリート耐久性確認のための追加実験を行いました

平成28年度に、土木研究所及び東北技術事務所と連携して再生コンクリートの耐久性確認試験を行いました。

スケーリング試験の主な結果は、i以下の通りです。
(1)再生粗骨材置換率20%のものでは、再生粗骨材の影響は認めらない。
(2)再生粗骨材置換率100%で高炉セメントを用いたものが、スケーリング量が最も大きかったが、再生粗骨材による影響か、高炉セメントによる影響かは不明であった。

今回、高炉セメントB種と普通骨材を用いたコンクリートでスケーリング供試体を作製し、高炉セメントによる影響を確認することにしました。
なお、現場暴露試験用ふた板の製造も行いました。また、原コンクリートをプレキャストコンクリート製品とした再生粗骨材Mの置換率100%で、フライアッシュを添加したコンクリートの基本物性を把握する供試体を作製しました。
さらにプレキャストコンクリート製品由来の再生粗骨材Lを置換率20%としたコンクリートの基本物性も把握することとしております。

実験は、9月20日、21日にダイイチ社の工場をお借りして行い、21日には、寒地土木研究所からも立ち会いいただきました。
実験にあたり、希久多工業社、栗本鐵工所社、恵和興業社にご協力いただきました。(H29-9-22)

平成29年度定時総会を開催しました

平成29年6月7日(水)仙台市男女共同参画推進センター エル・ソーラ仙台において、平成29年度定時総会を開催致しました。総会には、遠藤顧問、北辻代表幹事、本会会員18社21名(ほかに、委任状出席5社)が出席されました。

定時総会では、会則の変更について審議が行われ、総会に付議すべき事項を明確にした改正案が承認されました。
続いて、平成28年度事業並びに収支決算、平成29年度事業計画・収支予算案が承認され、平成29年度事業計画に基づき研究会事業が行われることとなりました。
最後に、任期満了に伴う役員改選が行われ、退会された前田道路社並びに吉田セメント工業社に代わり、東北ヤマックス社 山本常務が幹事に、共和コンクリート工業社 前川部長が監事にそれぞれ選任されました。

総会終了後には、前宮城大学副学長 井上正康先生の「健康長寿の処方箋-さらば生活習慣病-」と題した大変ユニークなご講演を伺いました。(H29-6-15)

再生骨材コンクリート、現道暴露試験状況の調査を実施しました

当研究会では、東北地方整備局、土木研究所、寒地土木研究所と連携して、再生粗骨材を材料としたコンクリート製品を凍結抑制剤を散布する箇所に設置し、凍結抑制剤散布の影響によるコンクリート製品の劣化について評価を行うため、現道へコンクリートふたを設置し、暴露試験を行っています。

設置した側溝ふたは、再生粗骨材を用いないもの、再生粗骨材置換率20%のもの、再生粗骨材置換率100%でフライアッシュを添加したもの、再生粗骨材置換率100%で高炉セメントB種を用いたものの4種類です。

設置箇所は、国道13号(米沢市万世町刈安)国道46号(雫石町橋場)国道45号(八戸市内)の3箇所で、今冬積雪前の11月末に設置しております。
平成29年3月21日・22日の両日、3箇所の状況を北辻代表幹事、金子代表幹事補佐、事務局で調査致しました。
調査結果については取りまとめ中ですが、再生粗骨材に起因する凍害劣化は確認されておりません。
なお、八戸地区の調査では、中栄社野添氏にご協力いただきました。(H29-3-30)

平成28年度中間報告会を開催

平成28年12月20日(火)仙台市戦災復興記念館において平成28年度RMPC研究会中間報告会を開催いたしました。報告会には、遠藤顧問ならびに北辻代表幹事をはじめ、16社17名の皆様に参加いただきました。

最初に、金子代表幹事補佐から、再生骨材コンクリートの耐久性試験について、国土交通省から出された「コンクリート副産物の再生利用に関する用途別品質基準」の説明、この品質基準に関してダイイチ社での耐久性試験供試体の作成状況、そして、暴露試験用ふたの設置状況についての報告が行われた。

続いて、(国研)土木研究所 寒地土木研究所 耐寒材料チームの清野昌貴氏から、再生粗骨材を用いたコンクリート供試体で塩水湛水の凍結融解による表面剥離抵抗性を、ASTM C672スケーリング試験によって評価した結果が報告され、50サイクルまでの結果では、再生粗骨材のみを使用したコンクリートで高炉B種セメントを用いると表面剥離が若干大きい傾向にあること、引き続き継続して調査を行い、長期耐久性についても評価を行うとのことであった。

後半の特別講演では、科学研究費の応募で北辻先生が総括を務める「リサイクル材料を用いた漁礁築造技術の開発」の研究協力者である、東京大学名誉教授 放送大学教授の吉村先生並びに龍谷大学客員教授 JFEスチール(株)社友の林先生からご講演をいただきました。
吉村先生からは、「鉄と生物」と題して、生物の進化における鉄とのかかわり、生物へ取り込まれるための鉄の形態について、詳細な説明が行われました。
また、林先生からは「鉄イオンを含むリサイクル材を活用した漁礁ブロックの開発」と題して、製鋼スラグを用いた海域環境修復技術の開発実績並びに今回の科学研究費応募テーマの研究開発体制や開発課題に関する説明が行われました。お二人の特別講演は機能性材料に関するもので大変興味深いお話を伺うことができました。

再生コンクリートの耐久性を確認するための供試体を作製しました

平成28年3月、国土交通省から「コンクリート副産物の再生利用に関する品質基準」が公表されました。

この品質基準で、再生粗骨材を用いたプレキャスト鉄筋コンクリート製品は、凍結防止剤を散布する地域は適用外とされており、東北地方では事実上使用できないことになっています。そこで、北辻代表幹事および金子代表幹事補佐が東北地方整備局ならびに土木研究所に働きかけ、耐久性を確認する試験を行うこととなりました。

平成28年9月14日、ダイイチ社善徳工場において、東北地方整備局東北技術事務所ならびに土木研究所からも立ち会いいただき、供試体を作製しました。作製した供試体は、円柱供試体(圧縮強度試験用、塩分浸透試験用)角柱供試体(塩水凍結融解試験用)平板試験体30×30×10cm(塩水凍結融解スケーリング試験用)です。

また、配合は比較用普通コンクリート、再生粗骨材20%置換のもの、再生粗骨材100%置換でフライアッシュを添加したもの、再生粗骨材100%置換で高炉セメントB種を用いたもの、および、それぞれ2種類の再生粗骨材を用いた7配合です。また、塩分浸透試験と塩水凍結融解試験は土木研究所(筑波)で、塩水凍結融解スケーリング試験は寒地土木研究所にて行う予定になっております。
供試体作製にあたり、希久多工業社、栗本鐵工所社、東栄コンクリート工業社、岩手ハネダコンクリート社にご協力をいただきました。

平成28年度定時総会を開催

平成28年5月31日(火)仙台市男女共同参画推進センター エル・ソーラ仙台において、平成28年度定時総会を開催致しました。総会には、遠藤顧問、北辻代表幹事、本会会員17社21名(ほかに、委任状出席5社)が出席されました。

定時総会では、平成27年度事業並びに収支決算、平成28年度事業計画・収支予算等、すべての報告事項が承認され、平成28年度事業計画に基づき研究会事業が行われることとなりました。
また、総会終了後、国立研究開発法人 土木研究所 総括主任研究員 片平 博氏から、「コンクリート副産物の再生利用に関する用途別品質基準」に関する講演が行われました。この品質基準の中で、再生骨材Mを用いたコンクリート、再生骨材Lを用いたコンクリート、再生骨材Mを用いたプレキャストコンクリート製品の標準的な使用範囲が示され、普及への一歩となっています。

なお、凍結防止剤散布箇所への適用については、当研究会の検討課題とされました。最後に遠藤顧問から、韓国防災学会の報告も行われました。(H28-6-17)

2016 NEW環境展に出展

平成28年5月24日から27日までの4日間、東京ビッグサイトにて、2016 NEW環境展が開催され、当研究会が出展いたしました。

再生粗骨材Mを用いたプレキャストコンクリート製品のパネル、再生粗骨材M及びスラグ類のサンプルを展示いたしました。今後、増大する解体コンクリートの利活用に対する関心の高さを実感することができました。

出展立会いにご協力をいただいた、吉田セメント工業社、東京セメント工業社、丸栄コンクリート工業社、アベゼン社、東栄コンクリート工業社、東北ヤマックス社、共和コンクリート工業社、栗本鐵工所社、前田製管社、カイエー共和コンクリート社、昭和コンクリート工業社、前田道路社の皆様に感謝申し上げます。(H28-6-17)

マルマール実機破砕試験見学会を実施

平成28年3月4日(金)、株式会社栗本鐡工所社 住吉工場においてマルマール実機破砕試験見学会を実施致しました。
年度末ということもあり、研究会からは、北辻先生、吉田セメント社 吉田社長、アベゼン社 大坂室長、事務局の4名の参加となりました。
再生40ミリクラッシャーランから、25ミリ上と5ミリ下を除いたものをマルマールに投入し、20-5の再生粗骨材Mを試験的に破砕製造しました。お忙しい中、栗本鐵工所社 野村部長はじめご担当の皆様には大変お世話になりありがとうございました。

平成27年度中間報告会を開催

平成27年12月18日(金)東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)において平成27年度RMPC研究会中間報告会を開催いたしました。報告会には、遠藤顧問ならびに北辻代表幹事をはじめ、17社20名の皆様に参加いただきました。

最初に、株式会社栗本鐵工所 野村事業部長から、再生粗骨材Mを比較的容易に製造できる、磨砕機マルマールをご紹介いただきました。続いて、金子副代表幹事から、再生粗骨材Mを利用したプレキャストコンクリート製品の再生粗骨材の混入率について、アルカリ総量との関係を中心に説明いただきました。
また、北辻先生からは、東北地方における再生コンクリートの活用状況についてと題して、これまで学会等で紹介した事例について、報告が行なわれました。

後半は、顧問をお引き受けいただいている、東北学院大学 遠藤先生から、昨年度末の台湾視察研修のご報告と最近の韓国事情についてご講演をいただきました。

再生粗骨材Mを100%使用した実機混練試験を行いました

平成27年11月19日(木)南相馬市のダイイチ社において、再生粗骨材Mを100%使用したコンクリート(フライアッシュ、プレフォーム型AE剤も使用)の実機による混練試験を行いました。

フレッシュコンクリートの性状は良好でした。作製した供試体で強度、凍結融解抵抗性等を確認後、排水フリューム400×400を製造し、福島県に試験納入の予定になっております。