お知らせ

お知らせ

現道に設置した暴露試験用ふたの積雪前の状況を確認しました

当研究会では、土木研究所及び東北技術事務所と連携して、再生粗骨材を材料としたコンクリート製品を凍結抑制剤を散布する箇所に設置し、凍結抑制剤散布の影響によるコンクリート製品の劣化について評価を行うため、現道へコンクリートふたを設置し、暴露試験を行っています。

今年度も継続して劣化について調査を行うため、金子副会長と事務局で写真撮影を行い、積雪前の状況を確認しました。
また、今年度は、高炉セメントによる影響を確認するために製造した暴露試験用のふた板を、東北技術事務所の協力を得て、新たに敷設していただきました。(H29-12-4)

再生コンクリート耐久性確認のための追加実験を行いました

平成28年度に、土木研究所及び東北技術事務所と連携して再生コンクリートの耐久性確認試験を行いました。

スケーリング試験の主な結果は、i以下の通りです。
(1)再生粗骨材置換率20%のものでは、再生粗骨材の影響は認めらない。
(2)再生粗骨材置換率100%で高炉セメントを用いたものが、スケーリング量が最も大きかったが、再生粗骨材による影響か、高炉セメントによる影響かは不明であった。

今回、高炉セメントB種と普通骨材を用いたコンクリートでスケーリング供試体を作製し、高炉セメントによる影響を確認することにしました。
なお、現場暴露試験用ふた板の製造も行いました。また、原コンクリートをプレキャストコンクリート製品とした再生粗骨材Mの置換率100%で、フライアッシュを添加したコンクリートの基本物性を把握する供試体を作製しました。
さらにプレキャストコンクリート製品由来の再生粗骨材Lを置換率20%としたコンクリートの基本物性も把握することとしております。

実験は、9月20日、21日にダイイチ社の工場をお借りして行い、21日には、寒地土木研究所からも立ち会いいただきました。
実験にあたり、希久多工業社、栗本鐵工所社、恵和興業社にご協力いただきました。(H29-9-22)

平成29年度定時総会を開催しました

平成29年6月7日(水)仙台市男女共同参画推進センター エル・ソーラ仙台において、平成29年度定時総会を開催致しました。総会には、遠藤顧問、北辻代表幹事、本会会員18社21名(ほかに、委任状出席5社)が出席されました。

定時総会では、会則の変更について審議が行われ、総会に付議すべき事項を明確にした改正案が承認されました。
続いて、平成28年度事業並びに収支決算、平成29年度事業計画・収支予算案が承認され、平成29年度事業計画に基づき研究会事業が行われることとなりました。
最後に、任期満了に伴う役員改選が行われ、退会された前田道路社並びに吉田セメント工業社に代わり、東北ヤマックス社 山本常務が幹事に、共和コンクリート工業社 前川部長が監事にそれぞれ選任されました。

総会終了後には、前宮城大学副学長 井上正康先生の「健康長寿の処方箋-さらば生活習慣病-」と題した大変ユニークなご講演を伺いました。(H29-6-15)

再生骨材コンクリート、現道暴露試験状況の調査を実施しました

当研究会では、東北地方整備局、土木研究所、寒地土木研究所と連携して、再生粗骨材を材料としたコンクリート製品を凍結抑制剤を散布する箇所に設置し、凍結抑制剤散布の影響によるコンクリート製品の劣化について評価を行うため、現道へコンクリートふたを設置し、暴露試験を行っています。

設置した側溝ふたは、再生粗骨材を用いないもの、再生粗骨材置換率20%のもの、再生粗骨材置換率100%でフライアッシュを添加したもの、再生粗骨材置換率100%で高炉セメントB種を用いたものの4種類です。

設置箇所は、国道13号(米沢市万世町刈安)国道46号(雫石町橋場)国道45号(八戸市内)の3箇所で、今冬積雪前の11月末に設置しております。
平成29年3月21日・22日の両日、3箇所の状況を北辻代表幹事、金子代表幹事補佐、事務局で調査致しました。
調査結果については取りまとめ中ですが、再生粗骨材に起因する凍害劣化は確認されておりません。
なお、八戸地区の調査では、中栄社野添氏にご協力いただきました。(H29-3-30)

平成28年度中間報告会を開催

平成28年12月20日(火)仙台市戦災復興記念館において平成28年度RMPC研究会中間報告会を開催いたしました。報告会には、遠藤顧問ならびに北辻代表幹事をはじめ、16社17名の皆様に参加いただきました。

最初に、金子代表幹事補佐から、再生骨材コンクリートの耐久性試験について、国土交通省から出された「コンクリート副産物の再生利用に関する用途別品質基準」の説明、この品質基準に関してダイイチ社での耐久性試験供試体の作成状況、そして、暴露試験用ふたの設置状況についての報告が行われた。

続いて、(国研)土木研究所 寒地土木研究所 耐寒材料チームの清野昌貴氏から、再生粗骨材を用いたコンクリート供試体で塩水湛水の凍結融解による表面剥離抵抗性を、ASTM C672スケーリング試験によって評価した結果が報告され、50サイクルまでの結果では、再生粗骨材のみを使用したコンクリートで高炉B種セメントを用いると表面剥離が若干大きい傾向にあること、引き続き継続して調査を行い、長期耐久性についても評価を行うとのことであった。

後半の特別講演では、科学研究費の応募で北辻先生が総括を務める「リサイクル材料を用いた漁礁築造技術の開発」の研究協力者である、東京大学名誉教授 放送大学教授の吉村先生並びに龍谷大学客員教授 JFEスチール(株)社友の林先生からご講演をいただきました。
吉村先生からは、「鉄と生物」と題して、生物の進化における鉄とのかかわり、生物へ取り込まれるための鉄の形態について、詳細な説明が行われました。
また、林先生からは「鉄イオンを含むリサイクル材を活用した漁礁ブロックの開発」と題して、製鋼スラグを用いた海域環境修復技術の開発実績並びに今回の科学研究費応募テーマの研究開発体制や開発課題に関する説明が行われました。お二人の特別講演は機能性材料に関するもので大変興味深いお話を伺うことができました。