お知らせ

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再生コンクリートの耐久性を確認するための供試体を作製しました

平成28年3月、国土交通省から「コンクリート副産物の再生利用に関する品質基準」が公表されました。

この品質基準で、再生粗骨材を用いたプレキャスト鉄筋コンクリート製品は、凍結防止剤を散布する地域は適用外とされており、東北地方では事実上使用できないことになっています。そこで、北辻代表幹事および金子代表幹事補佐が東北地方整備局ならびに土木研究所に働きかけ、耐久性を確認する試験を行うこととなりました。

平成28年9月14日、ダイイチ社善徳工場において、東北地方整備局東北技術事務所ならびに土木研究所からも立ち会いいただき、供試体を作製しました。作製した供試体は、円柱供試体(圧縮強度試験用、塩分浸透試験用)角柱供試体(塩水凍結融解試験用)平板試験体30×30×10cm(塩水凍結融解スケーリング試験用)です。

また、配合は比較用普通コンクリート、再生粗骨材20%置換のもの、再生粗骨材100%置換でフライアッシュを添加したもの、再生粗骨材100%置換で高炉セメントB種を用いたもの、および、それぞれ2種類の再生粗骨材を用いた7配合です。また、塩分浸透試験と塩水凍結融解試験は土木研究所(筑波)で、塩水凍結融解スケーリング試験は寒地土木研究所にて行う予定になっております。
供試体作製にあたり、希久多工業社、栗本鐵工所社、東栄コンクリート工業社、岩手ハネダコンクリート社にご協力をいただきました。

平成28年度定時総会を開催

平成28年5月31日(火)仙台市男女共同参画推進センター エル・ソーラ仙台において、平成28年度定時総会を開催致しました。総会には、遠藤顧問、北辻代表幹事、本会会員17社21名(ほかに、委任状出席5社)が出席されました。

定時総会では、平成27年度事業並びに収支決算、平成28年度事業計画・収支予算等、すべての報告事項が承認され、平成28年度事業計画に基づき研究会事業が行われることとなりました。
また、総会終了後、国立研究開発法人 土木研究所 総括主任研究員 片平 博氏から、「コンクリート副産物の再生利用に関する用途別品質基準」に関する講演が行われました。この品質基準の中で、再生骨材Mを用いたコンクリート、再生骨材Lを用いたコンクリート、再生骨材Mを用いたプレキャストコンクリート製品の標準的な使用範囲が示され、普及への一歩となっています。

なお、凍結防止剤散布箇所への適用については、当研究会の検討課題とされました。最後に遠藤顧問から、韓国防災学会の報告も行われました。(H28-6-17)

2016 NEW環境展に出展

平成28年5月24日から27日までの4日間、東京ビッグサイトにて、2016 NEW環境展が開催され、当研究会が出展いたしました。

再生粗骨材Mを用いたプレキャストコンクリート製品のパネル、再生粗骨材M及びスラグ類のサンプルを展示いたしました。今後、増大する解体コンクリートの利活用に対する関心の高さを実感することができました。

出展立会いにご協力をいただいた、吉田セメント工業社、東京セメント工業社、丸栄コンクリート工業社、アベゼン社、東栄コンクリート工業社、東北ヤマックス社、共和コンクリート工業社、栗本鐵工所社、前田製管社、カイエー共和コンクリート社、昭和コンクリート工業社、前田道路社の皆様に感謝申し上げます。(H28-6-17)

マルマール実機破砕試験見学会を実施

平成28年3月4日(金)、株式会社栗本鐡工所社 住吉工場においてマルマール実機破砕試験見学会を実施致しました。
年度末ということもあり、研究会からは、北辻先生、吉田セメント社 吉田社長、アベゼン社 大坂室長、事務局の4名の参加となりました。
再生40ミリクラッシャーランから、25ミリ上と5ミリ下を除いたものをマルマールに投入し、20-5の再生粗骨材Mを試験的に破砕製造しました。お忙しい中、栗本鐵工所社 野村部長はじめご担当の皆様には大変お世話になりありがとうございました。

平成27年度中間報告会を開催

平成27年12月18日(金)東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)において平成27年度RMPC研究会中間報告会を開催いたしました。報告会には、遠藤顧問ならびに北辻代表幹事をはじめ、17社20名の皆様に参加いただきました。

最初に、株式会社栗本鐵工所 野村事業部長から、再生粗骨材Mを比較的容易に製造できる、磨砕機マルマールをご紹介いただきました。続いて、金子副代表幹事から、再生粗骨材Mを利用したプレキャストコンクリート製品の再生粗骨材の混入率について、アルカリ総量との関係を中心に説明いただきました。
また、北辻先生からは、東北地方における再生コンクリートの活用状況についてと題して、これまで学会等で紹介した事例について、報告が行なわれました。

後半は、顧問をお引き受けいただいている、東北学院大学 遠藤先生から、昨年度末の台湾視察研修のご報告と最近の韓国事情についてご講演をいただきました。